Lufas Ambelt

<STAGE5開始前>
Wishのキャンプから少し離れた場所で、
バイクによりかかり砂色の空を見つめるルーファス
 
ルーファス「…この世界はやっぱりいいなぁ。
           ―――君も。そう思うかい?」
 
それからルーファスは、別の方を見つめ、
バイクを押してその場所を離れる
 
ルーファス「この感じはティナかな……近くに居るんだね。
           ――彼等は?………殺気が近いからそっちの相手をするよ」
 
ルーファス、岩場に向けて素早く銃口を撃つ。
砲弾が別の岩に着弾。視線の先にランチャーを構えるソフィア
 
ルーファス「僕は殺る気は無いけど…向うはやる気のようだし、
      少しだけ殺し合いに付き合ってあげるかな」
 
ルーファス、困っているようだが何処か楽しそうに銃を構える。
 
ソフィア「来るわよ…私が時間を稼いでおくから…準備は良い?」
 
兵士「はっ!!」
<STAGE5終了後>
傷を押さえ、倒れているソフィアに、
銃を突きつけるルーファス
 
ソフィア「くっ…うう……」
 
ルーファス「仕掛けて来たのなら、
      殺される覚悟を持つことだね。
            そうじゃないと生きられないよ?」
 
ソフィア「……重いわね。その言葉。
     幾重の修羅場を潜り抜けてきたって感じで」
 
ルーファス「いや、別に。なんとなくそう思っただけだよ。
            それよりも、力を持っているようだね?
            …さっきの戦闘データーを持ち帰りたいんだけどいいかな?」
 
ソフィア「……それで手を引くと言う事?」
 
ルーファス「まあね。ここで、賢明な君はわかるはずだけど?」
 
ソフィア「…わかったわ。
         そちらから疑いが掛かっていたのは知っていたから」
 
ルーファス「(戦闘してて気付かなかったけどこの感じは一体?
             まぁ、何れ分かるだろう)
             そうかい?じゃあ、持って帰るよ」
 
ルーファス、バイク乗り込んで走らせるが、
兵士の何人かを目にも見えぬ速度で拳銃で撃つ。
 
兵士「うわっ…」
 
ルーファス「引くと言ったけど、小細工をしている兵士とは、
            約束していないからね。隊長さん」
 
ルーファス、そう言い残しバイクのスピードをあげ何処かへ去る。
 
ソフィア「(……やはり貴方には敵わないわね)貴方達、大丈夫?」
 
兵士「は、はい。銃でうたれましたが殆どが軽症です。
      そ、それにして、先ほどといい、隊長を打ち倒したといい……」
 
ソフィア「あれでも…まだ力を出していないわ。
         今回は、彼があっさり手を引いてくれたけど、
         次はわからないわね…」
 
兵士「力を出していない!?
     あいつは一体何者なんだ?ただの研究者じゃ…」
 
ソフィア「さあね…」
(申し訳ないですが、貴方にはまだこの世界に居て貰わなくてはならない。
  あの時と同じように、あの子を導いてくれるために。
  そして、何れ貴方のパートナーが来た時には
  悪魔になったあの子を救うため、共に力を貸してください…)
<STAGE9開始前>
無人都市のハイウェイで、
バイクに積んでいる機械を操作しているルーファス。
 
ルーファス「――大丈夫だよ。手加減はしている。
           ――いいや。何でもないよ。
           そろそろ、ティナ達が来るから…」
 
少ししてから、正面より翔とティナが歩いて来る。
機械を操作している手を止めて翔とティナの方に
親しげに近づくルーファス。
 
ルーファス「…やぁ、ティナ。元気にしていたかい?
      無事でよかったよ。心配したから。
      その子は友達かい?」
 
翔「ティナのことを……知ってる……?」
 
ルーファス「ああ。よく知っているよ。小さい時から。
      彼女が、どれだけ利用され傷ついてきたのかもね。
      僕はBackerの研究員をしていて、
      よく面倒を見ていたし」
 
Backerの名を聞いた途端、ティナをかばう様に
前に進み出る翔。
 
翔「近づくな……馴れ馴れしくして、
  彼女を連れて行く気だろう!!」
 
ルーファス「(この子、あの石を持っている)
            まぁ、命令は一応出ているけど。
      ティナが戻りたくないと言うなら連れて帰らないよ。
      逃げるなら、必要なものを渡そうと…」
 
サーベルを構える翔。
 
翔「ティナは絶対に渡さない…」
 
ルーファス「…って全然話を聞いていないし。
      まぁ、いいや、その石を持つ君の実力を見たいし、
      少しだけ付き合うかな」
<STAGE10開始前>
フラフラになりながらも、
ティナをかばう様に立ち上がる翔。
 
翔「まだだ…まだ…」
 
ルーファス、銃をしまい落ちた秘石を拾う。
 
ルーファス「人の話を聞かずに闇雲に突っ込むから、
      そうなるんだよ。戦場じゃ瞬殺されているよ?」
 
翔「えっ!!そ、それが…持てるのか?」
 
ルーファス、翔に秘石とお金と地図が入れてある袋を渡し、
ティナにアミュレットを渡す。
 
ルーファス「色々とあってね。これには。
      はい。後、これも受けって。地図とお金を入れておいたから。
      後、ティナへはお守り。詳しい事は袋の中にある説明書を読むんだよ」
 
翔「何故、ここまでする?。僕は敵のはずだ!」
 
ルーファス「ティナに、僕のような生き方をしてほしくないんだよ。
      無論、君もね。その秘石を持つ以上、
            君達は世界に革命を起こす存在なのだから」
 
翔「えっ?それってどういう…」
 
ルーファス「何れわかるよ。そろそろ行った方がいい。
            長居をしていると他の人にばれるから…」
 
翔「…ティナ、行くよ」
 
翔は、ティナの手を引き走って行く。
 
ルーファス「運命を変える者…ティナ……。
     ――そろそろ行くよ。大至急、彼等に…」
 
ルーファスがバイクに乗ると銃をある方向へと撃つ。
その直後、高層ビルの屋上より、
何者かか飛び降りるカットが入り、空中からカオスが着地。
同時に、まわりに瓦礫が飛び散り、
先程、撃った銃弾がカオスに当たる。
それを確認するとルーファスは、一気にバイクを走らせる。

(無人都市のメインストリートをある程度、
 駆け抜けるとルーファスは、バイクを止める。
 そこへ、空中よりカオスがビルの壁を飛び移りつつ、
 彼の前に着地する)
 
ルーファス「…こんな所まで付いて来るなんて凄いな。
      感心しちゃうよ」
 
カオス「…初メテダナ……我ヲオソレズ…殺気ヲ放ツ事モナイ……。
    …オモシロイ…気ニイッタゾ……」
 
ルーファス「別に褒められても嬉しくないよ。
            殺すつもりもないしね。君を殺すとしても、
            この状態だと無理だしね」
 
カオス「ククク……ナラ。大人シク我ノナカニ入ルガイイ」
 
ルーファスを殺そうと黒い何かが襲うも、
ルーファス、銃を素早く撃ち、黒い何かを撃退させる。
 
カオス「!!………。キサマ…」
 
ルーファス「まぁ、あの人の戒めの術で死にたくても
           死ねないんだけど。ここで、それが発動されると、
           僕の掛けた術が解けてしまうからね。」
 
カオス「……貴様、今度コソ殺シテクレル」
 
ルーファス「…本来の予定が違うけど。予定通りに進んでいるかな?
           正直、この状態で少々きついけど…時間まで付き合おうか」

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