Lived

<STAGE5開始前>
(Wish第98部隊キャンプ全体が映し出されたあと、
 見張り台に立つ兵士へとアングルが移る)
兵士「(双眼鏡を持ちつつ、下へ向かって)
   隊長、南西の方向より1人、こちらへ向かっています!!」

ソフィア「…私が応対するわ。皆は通常通り位置についておいて」

兵士「はっ!」

(画面暗転、リヴェドを迎えるソフィアへと画面が移る)

リヴェド「何の用だ」

ソフィア「客人が来たから、出迎えに来た……それだけよ」

リヴェド「どけ、貴様に構っている暇などない」

ソフィア「当ても無く、永遠に荒野を彷徨うつもり?」

リヴェド「口答えするな!!」

(武器をソフィアへと突きつけるリヴェド)

兵士「た、隊長!?」
ソフィア「手を出さないで!!」

ライリマフ「こ、殺しちゃ……」
リヴェド「お前も黙っていろ!!」

ソフィア「可愛いお連れさんね……それは兎も角、
     その剣で傷つけるのは、私だけにして欲しいわね」

リヴェド「どういうことだ」

ソフィア「この部隊の責任者は私でね……
     部下が死ぬところは一切見たくないの」

リヴェド「ハッ……女が隊長だと? 笑わせる」

ソフィア「笑うなら笑うが良いわ」

リヴェド「フン……良いだろう。貴様から相手をしてやる」
<STAGE5終了後>
(ランチャーを両手に持ち片膝を付いているソフィアの額に、
 剣を突きつけているリヴェド)
リヴェド「俺に刃向かった覚悟は出来ているだろうな……?」

ソフィア「えぇ、殺したいなら殺しなさい。
     けれど、殺したことであなた好みの獲物の
     情報が得られなかったとしたら、どうするの?」

リヴェド「何だと……?」

ライリマフ「(リヴェドの耳元で囁く)
      この人の言ってること……強ち嘘じゃなさそうッピよ」

リヴェド「……」

ソフィア「それでも良いのなら、その剣で私の首を切り落とすなり、
     心臓を突き刺すなり、好きに殺すが良いわ」

リヴェド「フッ……快楽だけ求めるそこらの淫魔共よりは
     肝が据わっているな……今回は殺すのは止してやろう。
     だが、その情報が偽りなら、俺が考えた最良の方法で
     貴様を殺す……良いな」
(剣をソフィアから離すリヴェド)

ソフィア「此処から北西へ行くと、摩天楼群がある。
     貴方好みの獲物はそこにいるわ」

リヴェド「北西?」

ソフィア「そう、向こうの方(指差す)」

リヴェド「……それが偽りだった時の場合、
     首を洗って待っていろ……」
(立ち去るリヴェド。少しして立ち上がるソフィアに、
 若い兵士が駆け寄る)

兵士「よく、ご無事で……」

ソフィア「心配ないわ……殺される確率は始めからゼロだったから」

兵士「だとしても、無茶だったと思いますが……」

ソフィア(血も涙も持たず、自尊心だけを持つ狩人……
     貴方にとってこの世界は天国? それとも地獄?)

(荒野の高台へと画面が移る。画面に背を向けて、
 金髪、黒ずくめの男が一人)

????「こりゃあ、厄介なIrregularさんだぜ……
   けれど手ェださねぇわけにはいかねぇんだよな」
<STAGE9開始前>
・VSシェイド
(周りは無人都市。ヘリの音に気付き空を見上げるリヴェド。
 直後、ヘリよりワイヤーが伸び、シェイドがすべり降りてくる)

リヴェド「この血の匂いは貴様のではないな……
     ならば邪魔をするな、どけ」

シェイド「そういうわけにも行かないモンでね」

リヴェド「どいつもこいつも、邪魔をするのが好きらしいな」
(リヴェド、剣を構える)

シェイド「好きじゃねぇけど……(サーベルを抜く)
     楽しめるなら、悪くは無い!!」

・VS啓矢
(無人都市、ハイウェイの上。
 周りは廃車だらけの中、道路の中央に立つリヴェド)

リヴェド「クク……あの女の言ったことは本当だったか。
     この血の匂い……近い……が……」
(立ち止まるリヴェド)

リヴェド「その前に死にたい奴がいるようだな」

(啓矢がリヴェドの後ろに現れる)

啓矢「別に死ぬことを望んで、この仕事を
   請け負っている訳ではありませんが……」

リヴェド「俺の狩りの邪魔をしないでもらおうか」

啓矢「生憎、そういうわけにも行かないのですよ。
   確かめるべきことがありますから」
(カードを取り出す)

リヴェド「そんな紙切れで俺と戦うつもりか? 笑わせる」

啓矢「これはあくまでも『触媒』ですよ」

リヴェド「仕方が無い……貴様のその耳障りな声を
     一切出せないようにしてやろう」

・VS瑠架
(無人都市、ハイウェイの上。辺りを見回すリヴェドの耳に、
マウンテンバイクのペダルを漕ぐ音が聞こえてくる)

少女の声
 「おー、いたいたっ!」

(音の主は、リヴェドの脇を高速で通りすぎるが――
 その後、Uターンして向かい合う……
 が、無視して通り過ぎていくリヴェド)

瑠架「コラァ!無視するなぁ!!」

リヴェド「子供とチャンバラをやっている暇など無い」
(瑠架の方向に振り向きもしない)

瑠架「これでも18!!」

リヴェド「ほんの赤ん坊だな」

ライリマフ「ご主人……自分の世界の尺で考えない方が」

リヴェド「黙れ」
(そのまま歩を進めるリヴェド。
 しかし、突然巨大な岩が出現し、彼の行く手を阻む)

瑠架「進ませないよ」

リヴェド「(振り向いて)赤ん坊より頭は回るか。
     が、技術はどうだろうな!!」

・VSルーファス
(無人都市、ハイウェイ。バイクに乗せてある
 何かの機械で作業しているルーファスが
 リヴェドの方を振り向く)

ルーファス「来ると思ったよ。
      ずっとそんな感じがしたから…」

リヴェド「あの女に俺の居場所でも聞いたか?」

ルーファス「いいや、僕の勘さ。
      ところで……追ってるんだよね、あの魔物を」

リヴェド「だからどうした?
     血の臭いも濃い……邪魔しないでもらおうか」

ルーファス「血眼になって探さなくても、
      勝手に向こうから来させる方法あるのに」

リヴェド「……」

ライリマフ「(リヴェドの耳元で囁く)
      この男が言ってることも、本当みたいッピよ」

リヴェド「とりあえず、その方法を言ってみろ」

ルーファス「簡単さ……君と僕がここで戦えば良い。
      あの魔物は力が集まるところに寄って来るから」

リヴェド「ほぅ」

ルーファス「その魔物が来たら。僕は手を引くよ。
      後は君の好きにすれば良いから」

リヴェド「5分猶予をやろう……
     それで来なかったら……」

ルーファス「いいよ。ただし、僕も本気で行くから」
<STAGE10開始前>
・VSシェイド
リヴェド「これなら蝙蝠の方がずっと速い」

ライリマフ「というか、ワタクシでも目で追えたッピ」

リヴェド「……ということだそうだ」

シェイド「上から殺すなという命令が出ていてね。
     本気は出したくても出せねぇんだよ」

(高層ビルの屋上より、何者かか飛び降りるカットが入る)

リヴェド「御託は要らん。それより来たか」

ライリマフ「来たッピね」

シェイド「何がだ」

(シェイドとリヴェドの間に空中からカオスが着地。
 同時にまわりに瓦礫が飛び散る)
シェイド「な、何っ!? カオスだと……!?」

リヴェド「ククク……あの女に感謝しなければなぁ!!」
(躊躇いも無く飛び掛るリヴェド)

シェイド「ちっ、待ちやが……」

(カオスより砲撃、体をかわすシェイド)

シェイド「くそっ…」 (※へ)

(※へ)

・VS啓矢
リヴェド「貴様、本気ではないな。むしろ俺を試している」

啓矢「それが目的ですよ。どちらかと言えば」

(高層ビルの屋上より、何者かか飛び降りるカットが入る)

リヴェド「まぁいい。貴様にはもう用は無い」

啓矢「そのようですね……!!」

(ほぼ同時に上を見上げる2人。
 すると啓矢とリヴェドの間に空中からカオスが着地。
 同時にまわりに瓦礫が飛び散る)

リヴェド「スペシャルゲストのご登場か!!
     貴様の出る幕では無い!!」
(カオスに飛び掛るリヴェド)

啓矢「さてと…今の内に引きましょうか…」

(※へ)

・VS瑠架
瑠架「イテテ〜(頭を抑えて座り込んでいる)」

リヴェド「赤ん坊以上、子供以下ってところか」

ライリマフ「ご主人、それって結局子供ってことじゃ」

瑠架「チビにまで『子供』と言われる筋合いは無いっ!」

ライリマフ「チッ……チビィィ!?」

リヴェド「フハハハッ!! 度胸だけは一人前だな!!」

(高層ビルの屋上より、何者かか飛び降りるカットが入る)

リヴェド「さて……来たか」

ライリマフ「ですね……」

瑠架「へ……?」

(瑠架とリヴェドの間に空中からカオスが着地。
 同時に、まわりに瓦礫が飛び散る)

瑠架
 「うっわ、何これ!?
  こんなの出てくるなんて、聞いてないよ!」

リヴェド「ククク……あの女に感謝しなければなぁ!!」
(躊躇いも無く飛び掛るリヴェド。
 カオス共々、ハイウェイを飛び出していく)

瑠架
 「う……い、『命あっての物種』っ!」

(残された瑠架も、ラケットを背中に背負うと、
マウンテンバイクに乗ってその場から逃走する)


(※へ)

・VSルーファス
ルーファス「近くなってきたね」

リヴェド「そうだな、血の臭いがプンプンする」

ルーファス「…そろそろ、あいつが来るから。僕は行くよ…」

(バイクに乗り、ささっと去るルーファス。
 その後、高層ビルの屋上より、何者かか飛び降りるカットが入る)

リヴェド「あの女と貴様には感謝しなければな」

(リヴェドの前に空中からカオスが着地。
 同時に、まわりに瓦礫が飛び散る)

リヴェド「さぁ、メインイベントの開始だ!!」
(躊躇いも無くカオスに飛び掛るリヴェド)

(※へ)

(※)
(無人都市のメインストリートを駆け抜けるリヴェド。
 そこへ、空中よりカオスがビルの壁を飛び移りつつ、
 彼の行く手を遮るように降り立つ)

カオス「身ノコナシガ他ノ人間共トハ違ウナ。
    イヤ、人外ト言ウベキカ」

リヴェド「この世界の奴らとは一緒にしないでもらおうか」

カオス「マァ、先程戦ッタ奴ラヨリハ楽ニ戦エルカ。
    力、渡シテ貰オウカ」

リヴェド「フン、甘く見るなら甘く見ているが良い。
     だが、この俺の血の滾りは止めることは無理だ」

カオス「サッキノ奴ラハ仕留メ損ネタガ、今回ハソウハイカン!!」

リヴェド「来るが良い。この狩り、存分に楽しませてもらう!!」
<Ending>
リヴェド「ウォォォ!!」
(空中から降下し、カオスの背部に剣を突きつけるリヴェド)

カオス「ソンナ攻撃ガ効クモノカァ!!」
(体を振るい、剣ごとリヴェドを振り飛ばすカオス。
 リヴェドは勢い良くビルに激突し、壁を貫通して、
 床へ倒れこみ、気絶する)

カオス「……所詮貴様モコノ程度……ウオッ!?」

(カオスの背後からロケット弾が飛来し、激突する。
 すぐに飛んできた方向を見やるカオス)

カオス「邪魔ヲスルトハ!!」

ソフィア「私もお人よしでね……」
(飛び掛ってくるカオスにランチャーを発射するソフィア。
 画面暗転。ビルの床で気が付くリヴェド)

ライリマフ「ご主人。大丈夫ッピか?」

リヴェド「片手片足が折れた程度だ。大したことは無い」
(起き上がるリヴェド)

リヴェド「チッ……逃がしたか……
     俺が気絶している間に、奴は何処に行った?」

ライリマフ「そ、それが……ワタクシめも破片が当たって……」

リヴェド「フン、使えん」
(武器を支えに立ち上がり、歩き出すリヴェド)

ライリマフ「ご主人!! 無理は」

リヴェド「奴を狩るまで、立ち止まれるか?」

ライリマフ「ご主人ならしないでしょうッピね」

リヴェド「分かってたら黙って付いて来い。この下僕が」

ライリマフ「はいはいッピ」

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