Keiya Tenpoin

<STAGE5開始前>
(荒野の岩陰から遠くに見えるWishのキャンプの様子を伺う啓矢)
啓矢「あそこですね…目撃情報のあった所は…
   さて、どのように接近しましょうか…」

啓矢「…!!」

(岩場から素早く離れる啓矢。直後、砲弾が岩に着弾。
 体勢を立て直し、飛来方向を確認する啓矢。
 視線の先にランチャーを構えるソフィア)

啓矢「気付かれてましたか…
   しかし、身を潜める必要性もなくなりましたね」

(タロットでバリアを張って走り出す啓矢)

ソフィア「来るわよ…私が時間を稼いでおくから…準備は良い?」

兵士「はっ!!」
<STAGE5終了後>
啓矢「不愉快ですね…」

ソフィア「…どうして?」

啓矢「あなたは私を試していらっしゃる…」

ソフィア「……」

啓矢「何が目的か…そこまでは触れないでおきましょう。
  (衣服を整える)では、本題に移りましょうか…」

ソフィア「もう分かっているのではなくて…?」

啓矢「えぇ…そうですね…(首を竦める)
   用意周到過ぎですよ。あなた方は」

ソフィア「ところで、ただ生き延びる目的で利用している組織のため、
     あの2人を捕獲する気…?」

啓矢「…どういう意味です?」

ソフィア「あの組織に、あなたは完全には協力していない。
     それを彼ら自身も既に感付いている…
     ただ立場を保つために、指令を実行するの?」

啓矢「そうでもしないと消されますから。
   この時代で死ぬわけにはいかないのですよ」

ソフィア「敬服したいくらいね…そこまでの生への執着は」

啓矢「あなたたちの手の早さにも感服しますよ…」

(啓矢、踵を返して去る。ソフィアに近づく兵士が一人)

兵士「良いのですか? 放っておいて」

ソフィア「たとえ2人に会ったとしても、
     あの男が完全に捕獲する可能性は無いわ」

ソフィア(…そう、あなたが最終的に対峙する者は、
     あの2人ではなくて…過去から来た者だから…)
<STAGE9開始前>
(無人都市のハイウェイを行く啓矢。
 正面より、翔、ティナの2人が歩いてくる)
啓矢「あの2人ですか…気は進みませんが…
   仕事の方を優先すると致しましょうか」

(2人の前に躍り出る啓矢)

啓矢「以外ですね…まさか、こんな所にいらっしゃるとは、
   ミス・アルフィール」

翔「…!! 誰だ…お前……!!」

啓矢「申し送れました。私は天保院啓矢。
   Backer第3支部特別任務官…平たく言えば、貴方の敵です」

翔「ティナは絶対に渡さない…」(サーベルを構える)

啓矢「穏便に済ませたかったのですが、仕方ありませんね……
   たとえ命を落とされても、悪く思わないで下さい」
<STAGE10開始前>
翔「まだだ…まだ…」
(フラフラになりながらも、ティナをかばう様に立ち上がる)

啓矢「どれほどの腕前かと思ったら…この程度ですか?
   他愛もありませんね…それで生き残れるとでも?」

(高層ビルの屋上より、何者かか飛び降りるカットが入る)

翔「勝負は…まだついていない…!!」(サーベルを構える)

啓矢「本当にどうなっても私は…む…?」

(啓矢と翔、ティナの間に空中からカオスが着地。
 同時にまわりに瓦礫が飛び散る)

啓矢「…!!」

翔「ティナ!! こっちだ!!」(ティナの手を引いて駆け出す)

啓矢「仕方ありませんね…ここは一時退きますか…」

(その場から走り出す啓矢が映し出されたあと、場面暗転。
 無人都市のメインストリートを駆け抜ける啓矢。
 そこへ、空中よりカオスがビルの壁を飛び移りつつ、
 啓矢の行く手を遮るように降り立つ)

啓矢「くっ…!!」

カオス「逃ガサン…」

啓矢「ほぅ…知能が発達しているとは聞きましたが…
   しかし、この荒っぽい登場の仕方はどうにかなりませんか?」

カオス「…冷静ダナ。人間ニシテハ」

啓矢「モットーですよ。闇雲に突撃しても、埒が明きませんので。
   しかし……今回はそうも言ってられませんね…
   邪魔なんですよ…そこを退いて下さい」

カオス「出来ヌ…ト言ッタラドウスル?」

啓矢「力ずくででも…やり通すまでですよ」
<Ending>
(吹っ飛び、ビルへと激突するカオス。
 そこへ追い討ちをかけるかのように光線がカオス貫く。
 しかし、与えた傷はすぐに塞がってしまう)
啓矢「流石に一筋縄とはいきませんね…」

カオス「(何事も無かったかのように立ち上がる)コレデ終ワリカ? 
    マァ、人間ニシテハ中々ヤルヨウダガ…」

啓矢「確かに、これで終了ですよ。
   それに私も急いでますから……」

(カードを幾つか取り出し、空中へ飛ばす啓矢。
 カードからは幾つもの光線が射出され、カオスを貫く。
 と、ポケットから更にもう1枚カードを取り出し、
 それが『運命の輪』のカードであることを確認してから、
 カードを一振りし、周りを真っ暗闇にする。
 闇の中、光線が飛び交う音だけが鳴る)

カオス「……!?」

(しばらくして光線がやみ、辺りが明るくなる。
 メインストリートを見回し、啓矢がいないことを確認するカオス)

カオス「…逃ゲタカ…マァ良イ…獲物ハ他ニモイル(飛び去る)」

(画面暗転)

啓矢「不愉快ですね…何を示しているというのです?」

(画面が列車の中へと移る。シートへ座り、
 「運命の輪」のカードを手に取っている啓矢)

啓矢「時代が動き始めているとでも…?
   良いでしょう…元々、あの時代では死んでいる人間です…
   どんな運命を課されようとも生き延びてみせましょう」

(カードをポケットへとしまい、窓の外を見る。
 何も変わらない荒野の風景が通り過ぎていく)

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